ウランガラス(ワセリンガラス)をご存じですか?ウランガラスとは、ガラスに微量のウランを混ぜることで薄い黄色や緑色のカラーに仕上げられたガラスのことです。ヨーロッパが発祥で、花瓶やお皿など日常雑貨に用いられてきました。“ウラン”と聞いて、人体への影響を心配されるかもしれません。こちらについてはご安心ください。ごく微量なため、人体への影響は無いに等しいと言われています。自然界にも微量に存在するため、それと同じと考えられているためです。また、ウランガラスは1830年代から1940年頃まで製造されていましたが、現在ではほとんど製造されておりません。その為、多くはアンティークでしか手に入らない貴重なガラスであり、アンティークコレクターを魅了するアイテムとなっています。
そんなウランガラスが用いられたジュエリーもコレクターに大変人気のアイテムです。人気の秘密はその特徴にあり、ブラックライトを当てると強い緑色に蛍光することにあります。蛍光する姿はまるで、魔力がこめられているような“魔石”のような雰囲気を醸し出しています。自然界が作り出した天然石の中では、ハイアライトオパールが同じブラックライトで蛍光する特徴を持っています。ウランガラスも貴重ではありますが、ハイアライトオパールはさらに希少性が高く、比較的高値で取引される存在です。そのため、ウランガラスは少しだけ気軽に“魔石”を楽しめる存在なのです。
貴重なウランガラスではありますが、単体では比較的安価に手に入れることができ、アンティークのウランガラスビーズを用いたアクセサリーは、日本でも探せば見つけることができます。よく見かけるのは、チェコ製ウランガラスビーズのアクセサリーで、大変魅力的なデザインのものがたくさんあります。一方で、ゴールドを用いたウランガラスのジュエリーは、意外と見つけるのに時間がかかります。海外ではコレクターも多いため高値で取引されることが多く、彫金の優れたウランガラスジュエリーは少なく貴重です。特に、今年(2024年)見つけたオランダ製のウランガラス14ctゴールドの豪華なリングは、初めて見る圧倒的な存在感でした。また、未だ市場で見たことはありませんが、ピンク色や青色のウランガラスも存在するようです。もし見かけたら、即購入してもいいかもしれません。
サフィレットやアイリスガラス同様、ウランガラスも製造年代が限られていることから、年月が経つにつれて少しずつ価値が上がってくる可能性があります。あなたのジュエリーボックスに、1つコレクションしてみてはいかがでしょうか。